最新版・市政ニュース・Vol.40(令和7年3月発行)

〈 ご 埃 拶 〉 新藤信夫

                         
 長かった冬も終わり、暖かな春の訪れとなり、木々の緑がまぶしく感じられる季節となりました。今年の冬は日本海側で大雪の日々が続き、被害に遭われたり、 雪に閉じ込められた方もおられました。また、2月末には大船渡市で山火事が発生し2日間も燃え続け消失 2900ha、210棟もの建物が焼失する等の被害を受けました。 被災された方々にはお見舞いを申し上げます。

 昨年11月には重大事案が発生しました。緑区の浦和美園地区に順天堂大学が計画していた800床の新病院と研究施設の整備が1月20日に埼玉県に大学から 計画中止届けが提出され、これによって10年にわたって続いた埼玉県と順天堂大学との大学病院建設計画の協儀は雲散霧消してしまいました。 中止の主な理由は、建設費の高騰や医療機関を取り巻く状況の変化となっています。
 それにしても、度重なる病院整備計画の変更を行い、2020年度には開業する予定を大幅に遅らせて、挙げ句の果てに中止では市民、県民の期待を大きく大きく 裏切った結果となりました。埼玉県は10年前、慢性的な医師不足を解消するため県内の基準病床数を1052床増やし、その内800床を浦和美園地区に誘致するを 公簿を主な大学病院に行いました。公簿の条件として浦和美園駅から約 500m離れた埼玉スタジアム2002近の約7.3haをさいたま市が無償で貸し付け、 県が病院整備費用の2分の1を支援することで順天堂大学が応募し計画が進められてきたにも関わらず突然の中止は、これからの県内の医療ニーズへの対応、 医師の確保、病院の建設のために確保していた用地の活用等多くの問題を抱えることになってしまいました。順天堂大学に対する損害賠償や、他の大学病院を 募集するのか等、慎重に考えを進めていく必要があります。
 さて、2月4日に開会した2月議会は3月13日までの30日間の会期をもって閉会し、令和7年度予算等が審議されました。10年前の平成28年度予算は 4.689億円で したが、令和7年度予算は7,034億円と1.5倍に増加しています。人口は平成28年が約127 万人、令和7年で約135万人で1.06倍、また、統計の取り方にもよりますが 物価はこの10年間で1.25倍になりました。この比較でもさいたま市が都市の膨張や近代化によっていかに大きな予算を計上するに至ったかが分かります。
 今年は、幾つかの節目の年(メモリアルイヤー)に当たります。大宮駅開業140年、盆栽村開村100年、戦後80年、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件 30年、 そして新生RB大宮アルディージャ元年です。
さいたま市の、人口は令和15年頃には140万人に達すると予想されています。しかし、いずれ人口減少が訪れ、 高齢化が一層進行して市民の暮らしに様々な影響が 生じることが想像されます。市政はその進行をできる限り緩やかなものとし、悪影響は最小限にとどめなければなりません。
 今年の住みたい街ランキングでは去年と同じく大宮が横浜に次いで2位となりましたが、誰もが何時までも住み続けたくなる選ばれる都市であり、災害に強い都市 を実現する必要があります。
 さいたま市は今年で誕生24年目を迎えます。温故知新、過去をしっかりと振り返り、新たなさいたま市の創造に努力して参ります。



令和7年度一般会計予算案


【令和7年度当初予算】
 予算の特徴としては、2001年さいたま市誕生以来、増加を続けてきた当市の人口は135万人を突し、 誰もが未来に希望を描ける、21世紀半ばを見据えた「さいたま市新時代」に向けて、以下の4項目を掲げて、 さらなる進化に向けた予算としています。
 


 一般会計の特徴として、歳入では、定額減税の終了による個人市民税の増、地方特例交付金の減、 児童手当給付事業費等に伴う国庫・県支出の増 歳入では、児童手当給付事業、障害者自立支援給付事業等の扶助費の増 サーマルエネルギーセンター完成による建設事業費減
 また、収支不足を補填するため財政調整基金から142億円を取り崩し、基金の残額見込額を167億円としています。 収支不足対応のための市債発行額は昨年度と同額の70億円(収支不足対応分)を見込んでいます。 なお、令和7年度末の市債残高見込額は7,962億円となる見込みです。
一般会計予算額の推移(令和5年度〜令和7年度)

【分野別主な事業】

教 育

●学びの多様化学校の設置準備 大和田小学校の新設事業
●市民開放屋内プールの設置準備 義務教育学校の整備

子育て

●民間放課後児童クラブの整備 放課後こども居場所事業
●1ヶ月児の乳幼児検診 母子世帯の保育負担軽減 子育て世代応援キャンペーン
●ファミリーさぽーとセンターの利用促進 幼稚園教諭や保育士の処遇改善応援手当

文化スポーツ

●盆栽村開村100年記念事業の実施 文化財活用基金の創設
●次世代型スポーツ施設の整備 さいたまマラソン等のランニングイベントの実施
●埼玉クリテリウムの開催 アーバンスポーツの活性化事業

健康・福祉

●帯状疱疹ワクチンの接種助成 コミュニティソーシャルワーカーの配置
●障害者の移動支援 年輪ピックの開催準備 老人クラブの助成
●介護予防の促進

環 境

●次世代モビリティの推進 さいたま市ゼロカーボン・生物多様性基金の創設
●ペロブスカイト太陽電池の実証実験 サーマルエネルギーセンターの運営
●桜環境センターの防火設備改修

まちづくり

● 新市庁舎整備の基本設計 さいたま新都心にぎわい創出事業
●地下鉄7号線延伸促進事業 浦和美園・岩槻地域の成長・発展プラン推進
●浦和駅周辺まちなかウオーカブルの推進 セントラルパークの整備
●与野中央公園の整備 新大宮上尾道路などの整備促進

経 済

●企業へのスタートアップ支援 パークPFIを活用した農業交流施設の整備
●農業機械のシェアリングサービス事業 デジタル通貨等の市民アプリ活用事業

DX推進

●質の高い市役所の創設 書かない窓口の拡充 キャッシュレス決済の拡大
●デジタル基盤の整備 若者のライフデザイン支援 消防団支援アプリの創設

防 災

●小中学校の空調設備整備推進 9都県市総合防災訓練 防災行政無線の強化
●災害用備蓄による対応力強化 広域道路ネットワークの構築



★他の記事も掲載された、最新版『市政ニュース』令和7年3月発行、Vol.40等
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新藤信夫市政ニュースVol.3pdf   平成16年5月

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